こんにちは、富田です。
「FBA納品時の配送料無料キャンペーン」
「FBA利用で販売手数料割引キャンペーン」
など、我々せどらーにとっては嬉しいキャンペーンが実施されると同時に
「長期在庫保管手数料の課金に関する変更」が発表されました。
ちなみに現在の「長期在庫保管手数料」は以下のようになっております。
- 長期在庫保管手数料の発生は最短365日
- 毎年2月15日と8月15日にFBA在庫一掃チェックを行い
365日以上保管されている在庫に1,000立方cm(10cmx10cmx10cm)あたり
174.857円(以下174円と表記)が課金される - 長期在庫保管手数料の対象となる各ASINの在庫のうち1点は課金が免除
変更後はどのように変わるのかを詳しく解説いたします。
変更開始日時:
2017年8月15日より
変更内容:
- 「長期在庫保管手数料」の発生が最短180日に変更
- 2017年8月15日の在庫一掃チェックより180日以上保管されている在庫に
「半年ごとの長期在庫保管手数料」として
1,000立方cmあたり87.4285円(以下87円と表記)が課金される - 各ASINごとに在庫1点の課金を免除するルールの廃止
要するに
<例>
ASINコード:1234567890
在庫数:1
保管開始日:2017年2月15日
商品サイズ:10×10×10cm
という商品があった場合
今までの規定では課金対象外でしたが
今回の変更によって以下のような手数料が掛かります。
- 2017年8月15日に87円
- 2018年2月15日に174円
以前ご紹介した
「FBA納品時の配送料無料キャンペーン」
「FBA利用で販売手数料割引キャンペーン」
これらの2つのキャンペーンに注目し
半年以内に売れない商品を入荷してしまうと
「長期在庫保管手数料」という落とし穴に嵌ります。
今までに入荷した商品全てが課金対象となりますので注意が必要です。
仕入れを行った段階では「変更前の長期在庫保管手数料」のみを考慮して利益計算を行っているため
「変更後の長期在庫保管手数料」をしっかりと把握し
改めて「売れる時期の推測」と「損益分岐点」を見直しましょう。
長期在庫保管手数料が掛かる商品は在庫一掃チェックの日時より前に
以下、4つ対処法を駆使することで手数料を軽減できます。
●在庫商品を返送する
商品1つあたり、以下の返送手数料が掛かります。
・小型/標準サイズ:51円
・大型サイズ:103円
例えば、商品を一旦手元に戻し、再度納品を行うといった手法がございます。
計算を行った結果、下記の場合は「半年ごとの長期在庫保管手数料額」よりも「返送手数料」の方が安価です。
- 小型/標準サイズ:586立方cm以上
- 大型サイズ:1183立方cm以上
●所有権の放棄を行う
商品1つあたり、以下の放棄手数料が掛かります。
- 小型/標準サイズ:10円
- 大型サイズ:21円
商品を手放すこととなるので、最終手段と言えます。
●赤字覚悟の安売りをする
商品1つあたりにかかる「長期保管手数料」を把握し
その価格よりも安い赤字価格で商品を売り切るという手法です。
過去のデータなどを読み取り、価格さえ安くなれば購入者が現れる商品に向いています。
●マルチチャネルサービスなどを利用し販路を拡大して売り切る
マルチチャネルサービスとは、Amazon以外の販売経路で販売している商品の出荷・配送・在庫管理までをAmazonが代行するサービスです。
手数料は以下の通りとなっております。
尚、以下<例>の通り
売れる頻度は180日以上かかるが
「長期在庫保管手数料」を含めた手数料額を差し引いても利益が十分にある場合は
上記の対処を行う手間を省き「長期在庫保管手数料」をそのまま支払いましょう。
<例>
以下のような「商品A」を大口出品者がFBAに納品し
「180日長期在庫保管手数料」の課金対象になったと仮定します。
仕入額:500円
売価:5,000円
商品サイズ:10×10×10cm
販売カテゴリー:ホビー
この場合の「長期在庫保管手数料」は87円となります。
更に181日目に商品が購入された場合に掛かる手数料は
(540円(販売手数料10%)+99円(FBA出荷作業料)+228円(FBA重量手数料)+48円(在庫保管手数料×6か月分)
=915円
となります。よって、利益は3,498円と十分な額と言えるでしょう。
※5,000円(売価)-500円(仕入額)-87円(長期在庫保管手数料)-915円(各種FBA手数料)=3,498円(利益)
上記対処法や<例>を参考に、各商品に合った対応を行うことで損失を抑えられます。
以上が「長期在庫保管手数料の課金に関する変更」についての解説となります。
次は正しいコンディション説明の書き方という記事を書きました。